研究所 株式会社キノックスの食用菌研究所は、きのこの品種改良、新品種の育種、並びに栽培技術の開発を主な目的として、1970年(昭和45年)に設立され、会社の技術開発部門として、きのこ栽培における発生の安定化に貢献すべく、最善の努力で研究活動に励んでおります。特にきのこ種菌の性能維持・保存に関しては、変異や劣化を避けることが難しいというきのこ特有の生理特性を充分に踏まえ、開発品種における変異・劣化の確率を最小限に抑制し、しかも劣化の兆候を出来るだけ早期に検出して、如何に菌株の淘汰をスピーディーに行っていくかが、きのこ種菌を扱う者としての最大の責務と心得、日々研究に取り組んでおります。品種改良や栽培技術開発以外のその他の研究所業務としては、種菌を製造するための原種菌の製造や生産者からの問い合わせのための栽培相談業務なども行なっております。 研究実績 これまでに行った関連学会における研究発表は、以下の通りです。 日本林学会東北支部会誌No.32 (1980年)・きのこ類の種菌製造におけるBCRシステムの導入(第1報、第2報) 日本林学会東北支部会誌No.34 (1982年)・なめこ菌床栽培の培養工程における炭酸ガスの動向と換気条件について 日本林学会東北支部会誌No.37 (1985年)・ナメコ菌床栽培の培養条件と炭酸ガスの動向について(第1報)・ナメコ菌床栽培における培養条件と炭酸ガスの動向について(第2報) 日本林学会東北支部会誌No.40 (1988年)・ナメコの空調栽培における培地pHについて(第1報)・ナメコの空調栽培における培地pHについて(第2報) きのこ技術集談会 第6回大会(1991年8月)・なめこの空調栽培における培地pHについて きのこ技術集談会 第14回シンポジウム(1996年10月)・ヤナギマツタケの人工栽培技術と展望 日本応用きのこ学会 第5回大会 (2001年7月)・エリンギ栽培における病害予防 日本応用きのこ学会 第6回大会 (2002年9月)・音響刺激が及ぼすシイタケ菌糸体生長促進効果(秋田大学共同研究) 日本きのこ学会 第8回大会 (2004年9月)・有望食用きのこ類の人工栽培化研究における課題と展望について・ぶなしめじの苦味成分に対するアミノ酸の影響・その2(近畿大学共同研究) 日本きのこ学会 第9回大会 (2005年8月)・マイクロチップ電気泳動装置を使用したナメコのDNA品種識別・ぶなしめじの苦味成分に対するアミノ酸の影響・その3(近畿大学共同研究) 日本きのこ学会 第10回大会 (2006年9月)・ナメコ高速栽培技術および菌株維持技術の開発(ナメコ空調栽培技術の開発)・STSマーカーによるシイタケ(Lentinula edodes)の品種識別・STSマーカーによるナメコ(pholiota nameko)の品種識別・エリンギ(Pleurotus eryngii)におけるSTSマーカーの開発 日本きのこ学会 第11回大会 (2007年9月)・分子生物学的手法を用いたナメコ(Phliota nameko)野生株の識別 日本きのこ学会誌 Vol.15,No4(2007年12月)・Development of STS markers for the identification of Pholiota nameko cultivars and wild isolates 日本きのこ学会 第15回大会 (2011年8月)・STSマーカーによるはたけしめじ(Lyophllum decastes)の品種識別・ナメコ野生菌株から空調栽培適合株を選抜するDNAマーカーの開発 日本生物工学会北日本支部 仙台シンポジウム(2011年1月)・きのこの育種と品種識別技術 日本菌学会東北支部会報 第27号(2011年3月)・新規なきのこの育種 日本菌学会ニュースレター(2011年9月)・東日本大震災を体験して 日本菌学会 秋のシンポジウム(2011年11月)・きのこの育種と品種識別技術 日本菌学会東北支部会報 第28号(2012年3月)・ナメコのマーカーアシスト選抜技術の可能性 日本きのこ学会誌(2012年4月)・施設空調型ナメコの集約栽培 日本きのこ学会 第16回大会(2012年9月)・Ge半導体検出器によるオガコおよびなめこ子実体の放射能の測定・なめこ子実体へ移行する放射性セシウムの低減対策 日本きのこ学会誌 Vol.20,No4(2013年1月)・Examination of molecular tools for discrimination of Pholiota microspora wild strains. 日本きのこ学会 第17回大会(2013年9月)・なめこ子実体へ移行する放射性セシウムの低減対策Ⅱ・食用きのこ類へ移行する放射性セシウムの低減対策 日本きのこ学会 第18回大会(2014年9月)・なめこ子実体へ移行する放射性セシウムの低減対策Ⅲ 日本きのこ学会 第19回大会(2015年9月)・次世代シーケンサーを用いたSNPs分析によるきのこ品種間の遺伝的類縁関係の解析・食用きのこ類へ移行する放射性セシウムの低減対策Ⅱ 日本きのこ学会 2015年度ワークショップ(2016年3月)・次世代シーケンサーによるSNPマーカーの検索ときのこ品種識別への利用 日本きのこ学会 第20回大会(2016年9月)・シイタケへの放射性セシウム移行低減化と培地中でのセシウムの存在形態 日本きのこ学会 第22回大会(2018年9月)・ブナシメジ廃培地のナメコ栽培への再利用・培地中の放射性セシウムの挙動と子実体への移行・木質組織の違いによる放射性セシウムの子実体への移行挙動の違い 日本きのこ学会 第23回大会(2019年9月)・ナメコ廃培地のブナシメジ栽培への再利用 日本食品科学工学会 第68回大会(2021年)8月・きのこ菌床培地中のシリンガ酸およびバニリン酸含量の定量と破骨細胞の分化抑制効果 Mycoscience Vol.63(2022) ・An open access Journal for GENERAL MYCOLOGY ・Japanese nameko mushrooms (Pholiota microspora) produced via sawdust-based cultivation exhibit severe genetic bottleneck associated with a single founder 日本きのこ学会 第25回大会(2022年9月)・栽培キノコの放射能低減のための培地用樹木中放射性セシウム動の分析 日本きのこ学会 第26回大会(2023年8月)・期待される栽培キノコと今後の展望(シンポジウム講演) ・担子菌ヒラタケの子実体への放射性セシウムの移行 日本きのこ学会 第27回大会(2024年9月)・キノコ種菌の特徴と今後の課題(シンポジウム講演) これまでに行った研究実績に基づいて取得した特許は、以下の通りです。 ・キクラゲ類に属するきのこの瓶容器栽培方法(特許第4941612号)・キノコの除染材及びそれを用いたキノコの人工栽培方法(特許第5590194号) 特許出願状況 これまでの研究成果に基づき、以下のような特許を出願いたしております。 ・椎茸人工榾木の製造法(特願平3-263132)・しいたけの大型菌床製造法(特願平5-132840)・ヤナギマツタケの人工栽培方法(特願平6-74004)・キノコ類の容器栽培法(特願平6-123117)・しいたけの菌床成形法(特願平7-94422)・エリンギィの人工栽培方法(特願平11-16988)・エリンギの人工栽培方法(特願2001-28095)・新規菌株の作出方法および新規菌株ならびに新規子実体の栽培方法(特願2005-240753)・きのこ生育用キャップ及びきのこの栽培方法(特願2006-65110)・新規子実体の栽培方法(特願2007-189211)・キクラゲ類に属するきのこの栽培方法(特願2008-176867)・キクラゲ類に属するきのこの瓶容器栽培方法(特願2011-246375)・シアタン誘導体(特許第4770032)・シアタン誘導体(特許第3435692)・ハタケシメジの栽培方法(特許第3735267)
品種改良や栽培技術開発以外のその他の研究所業務としては、種菌を製造するための原種菌の製造や生産者からの問い合わせのための栽培相談業務なども行なっております。
研究実績
これまでに行った関連学会における研究発表は、以下の通りです。
・きのこ類の種菌製造におけるBCRシステムの導入(第1報、第2報)
・なめこ菌床栽培の培養工程における炭酸ガスの動向と換気条件について
・ナメコ菌床栽培の培養条件と炭酸ガスの動向について(第1報)
・ナメコ菌床栽培における培養条件と炭酸ガスの動向について(第2報)
・ナメコの空調栽培における培地pHについて(第1報)
・ナメコの空調栽培における培地pHについて(第2報)
・なめこの空調栽培における培地pHについて
・ヤナギマツタケの人工栽培技術と展望
・エリンギ栽培における病害予防
・音響刺激が及ぼすシイタケ菌糸体生長促進効果(秋田大学共同研究)
・有望食用きのこ類の人工栽培化研究における課題と展望について
・ぶなしめじの苦味成分に対するアミノ酸の影響・その2(近畿大学共同研究)
・マイクロチップ電気泳動装置を使用したナメコのDNA品種識別
・ぶなしめじの苦味成分に対するアミノ酸の影響・その3(近畿大学共同研究)
・ナメコ高速栽培技術および菌株維持技術の開発(ナメコ空調栽培技術の開発)
・STSマーカーによるシイタケ(Lentinula edodes)の品種識別
・STSマーカーによるナメコ(pholiota nameko)の品種識別
・エリンギ(Pleurotus eryngii)におけるSTSマーカーの開発
・分子生物学的手法を用いたナメコ(Phliota nameko)野生株の識別
・Development of STS markers for the identification of Pholiota nameko cultivars and wild isolates
・STSマーカーによるはたけしめじ(Lyophllum decastes)の品種識別
・ナメコ野生菌株から空調栽培適合株を選抜するDNAマーカーの開発
・きのこの育種と品種識別技術
・新規なきのこの育種
・東日本大震災を体験して
・きのこの育種と品種識別技術
・ナメコのマーカーアシスト選抜技術の可能性
・施設空調型ナメコの集約栽培
・Ge半導体検出器によるオガコおよびなめこ子実体の放射能の測定
・なめこ子実体へ移行する放射性セシウムの低減対策
・Examination of molecular tools for discrimination of Pholiota microspora wild strains.
・なめこ子実体へ移行する放射性セシウムの低減対策Ⅱ
・食用きのこ類へ移行する放射性セシウムの低減対策
・なめこ子実体へ移行する放射性セシウムの低減対策Ⅲ
・次世代シーケンサーを用いたSNPs分析によるきのこ品種間の遺伝的類縁関係の解析
・食用きのこ類へ移行する放射性セシウムの低減対策Ⅱ
・次世代シーケンサーによるSNPマーカーの検索ときのこ品種識別への利用
・シイタケへの放射性セシウム移行低減化と培地中でのセシウムの存在形態
・ブナシメジ廃培地のナメコ栽培への再利用
・培地中の放射性セシウムの挙動と子実体への移行
・木質組織の違いによる放射性セシウムの子実体への移行挙動の違い
・ナメコ廃培地のブナシメジ栽培への再利用
・きのこ菌床培地中のシリンガ酸およびバニリン酸含量の定量と破骨細胞の分化抑制効果
・An open access Journal for GENERAL MYCOLOGY ・Japanese nameko mushrooms (Pholiota microspora) produced via sawdust-based cultivation exhibit severe genetic bottleneck associated with a single founder
・栽培キノコの放射能低減のための培地用樹木中放射性セシウム動の分析
・期待される栽培キノコと今後の展望(シンポジウム講演)
・担子菌ヒラタケの子実体への放射性セシウムの移行
・キノコ種菌の特徴と今後の課題(シンポジウム講演)
これまでに行った研究実績に基づいて取得した特許は、以下の通りです。
・キノコの除染材及びそれを用いたキノコの人工栽培方法(特許第5590194号)
特許出願状況
これまでの研究成果に基づき、以下のような特許を出願いたしております。
・しいたけの大型菌床製造法(特願平5-132840)
・ヤナギマツタケの人工栽培方法(特願平6-74004)
・キノコ類の容器栽培法(特願平6-123117)
・しいたけの菌床成形法(特願平7-94422)
・エリンギィの人工栽培方法(特願平11-16988)
・エリンギの人工栽培方法(特願2001-28095)
・新規菌株の作出方法および新規菌株ならびに新規子実体の栽培方法
(特願2005-240753)
・きのこ生育用キャップ及びきのこの栽培方法(特願2006-65110)
・新規子実体の栽培方法(特願2007-189211)
・キクラゲ類に属するきのこの栽培方法(特願2008-176867)
・キクラゲ類に属するきのこの瓶容器栽培方法(特願2011-246375)
・シアタン誘導体(特許第4770032)
・シアタン誘導体(特許第3435692)
・ハタケシメジの栽培方法(特許第3735267)