株式会社キノックス

きのこ博士

きのこは種々の機能性成分を多く含んでいることから、一般的には生活習慣病等の予防に効果的な機能性食品として馴染みの食材でありますが、食用面以外でも地球上の物質循環や環境保全等の様々な地球規模での還元機能を持った生物でもあるのです。

きのこは、今から4億年ぐらい前の植物が陸上生活を始めた頃に地球上に出現したのではないかと言われており、植物の根と菌根を形成して共生していたとされております。化石が残り、現在のようなハラタケ目やヒダナシタケ目のような形状のきのことして登場したのは、地球上で恐竜が活躍していた約2億年前のジュラ紀から白亜紀の時代だと考えられております。それゆえ、きのこが地球上に出現するようになってからは、動・植物の死骸が分解され無機物にまで還元されてしまうようになったことから、有機物が蓄積した結果として形成される化石エネルギーは出来なくなってしまったのです。

このように、きのこは還元者(分解者)として有限な地球上の物質の循環に大きな役割を担っていることから、近年の研究においては我々人間が作り出したダイオキシンや環境ホルモンなどの難分解性物質をも分解してくれる能力を有した生物であることが判明して来ているのです。このような地球環境保全にとって頼もしい味方でもあるきのこについて、食用面とは別の意外な多面的機能について、紹介して行きたいと思います。

きのこの雑学

きのこはカビの仲間であることから、栽培に当たってはカビの生育を抑えて、きのこの菌糸だけをできるだけ純粋に培養することが成功の秘訣だと言えます。栽培が上手くできるようになったら、次は自分で栽培したきのこについて、栽培技術以外にもっと収穫したきのこについての多面的な知識の習得にチャレンジし、きのこ栽培の博士になりましょう!

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きのこの豆知識

きのこの種類は大きく分けると、土から生えるタイプの「共生菌」と倒木や腐った落葉から発生する「腐生菌」との2つのグループに分かれます。人工栽培の対象となるきのこは腐生菌の中の「木材腐朽菌」に属するきのこが圧倒的に多いのですが、近年は、「菌根菌」の栽培化の研究も行われるようになっております。人工栽培の基礎知識ともなるきのこの様々な特性を理解し、きのこ栽培に役立てましょう!

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きのこの秘密

きのこは地球上の「第3生物」に属する生きものですが、これまでは植物の仲間の「隠花植物」として扱われた経緯があります。しかし、きのこの遺伝子解析を行った結果、植物よりはむしろ「呼吸」作用を営む動物に近いことが判明しております。これまであまり知られてこなかった「第3生物」であるきのこの驚きの秘密について、その一部を覗いてみることにしましょう!

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