きのこの雑学・はたけしめじの雑学 機能性について ネズミを使用した「はたけしめじ」の機能性に関する最近の研究では、下記に示すような様々な効能が解明されてきていることから、 食用のみならず薬効面でも 注目されるようになっています。1)免疫賦活・抗腫瘍作用 はたけしめじ子実体の熱水抽出物からイオン交換とゲルろ過により多糖類を分離し、ガン皮下移植マウスを用いてこれら多糖類の腹腔内投与による腫瘍抑制率を調査した結果、高分子多糖類のβ-1,3グルカンおよびβ-1,6グルカンが高い抑制率を示したことが報告されています。2)血圧降下作用 はたけしめじ子実体の冷水、熱水、およびエタノールのいずれの抽出物が、肝臓で作られるアンジオテンシンIからアンジオテンシンIIに変換される際に働くアンジオテンシン変換酵素(ACE)の働きを阻害することが判明しています。アンジオテンシンIIの働きで血圧が上昇することから、このACEの活性を阻害することで血圧の上昇を防ぐ効果が期待されます。3)抗糖尿病作用 「はたけしめじ」の水抽出物を経口投与することにより、糖尿病モデルマウスの血糖値ならびに血清インスリンの濃度を低下させることが報告されています。4)コレステロール降下作用 「はたけしめじ」の子実体および熱水抽出物を添加した飼料をラットに投与することにより、血清中の総コレステロール値が低下することが報告されています。また、生活習慣病を予防するカリウム、鉄分、食物繊維や活力の素であるオルニチンやアルギニンなどの遊離アミノ酸も多く含まれることから、医食同源の第一級ヘルシー食品としても注目されており、予防医学の観点からも日常の食事を通じて健康を維持することのできる新しいタイプのきのこだと言えます。 ◆ きのこの雑学 目次ページへ戻る ◆
機能性について
ネズミを使用した「はたけしめじ」の機能性に関する最近の研究では、下記に示すような様々な効能が解明されてきていることから、 食用のみならず薬効面でも 注目されるようになっています。
1)免疫賦活・抗腫瘍作用
はたけしめじ子実体の熱水抽出物からイオン交換とゲルろ過により多糖類を分離し、ガン皮下移植マウスを用いてこれら多糖類の腹腔内投与による腫瘍抑制率を調査した結果、高分子多糖類のβ-1,3グルカンおよびβ-1,6グルカンが高い抑制率を示したことが報告されています。
2)血圧降下作用
はたけしめじ子実体の冷水、熱水、およびエタノールのいずれの抽出物が、肝臓で作られるアンジオテンシンIからアンジオテンシンIIに変換される際に働くアンジオテンシン変換酵素(ACE)の働きを阻害することが判明しています。アンジオテンシンIIの働きで血圧が上昇することから、このACEの活性を阻害することで血圧の上昇を防ぐ効果が期待されます。
3)抗糖尿病作用
「はたけしめじ」の水抽出物を経口投与することにより、糖尿病モデルマウスの血糖値ならびに血清インスリンの濃度を低下させることが報告されています。
4)コレステロール降下作用
「はたけしめじ」の子実体および熱水抽出物を添加した飼料をラットに投与することにより、血清中の総コレステロール値が低下することが報告されています。
また、生活習慣病を予防するカリウム、鉄分、食物繊維や活力の素であるオルニチンやアルギニンなどの遊離アミノ酸も多く含まれることから、医食同源の第一級ヘルシー食品としても注目されており、予防医学の観点からも日常の食事を通じて健康を維持することのできる新しいタイプのきのこだと言えます。