ひらたけの自然栽培・原木栽培法(短木)
【ひらたけ】 ひらたけは自然では秋から早春にかけて広葉樹の枯木等に群生するきのこで、人工栽培のものは「シメジ」の名称で馴染まれています。最近は、空調施設による周年栽培ものが主流をなしていますが、味・歯触り等の点から、箱・ブロック・短木栽培ものも依然として人気が高いきのこです。
◆ひらたけ(シメジ)の詳しい情報◆
品種
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発生温度
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特長
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販売品目
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H64号(早生)
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10~20℃
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濃い紫色 |
種菌1500cc
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※その他のひらたけの品種の特性に関しては、こちらを御覧ください。
1、原木の種類
クルミ・ヤナギ・ポプラ・アカシヤ・ハンノキ・クワ・リンゴ等の広葉樹で、太さ10~30cmのものが適当。
2、伐採と玉切り
・秋紅葉期から翌春新芽の出る頃までの休眠期に伐採する。
・玉切りは、接種直前に12~15cmに切り、切り口の合ったものを2ヶ1組とする。
3、接種
接種の時期は2~4月頃が適当である。
【混合種菌の作り方】
種菌…1500cc、
米ヌカ…2.5リットル、
オガコ…5リットル(新鮮な広葉樹のオガコ)
上記の割合で混合し、更に水を加えてドロドロ状の混合種菌とする。
【接種の方法】
原木の木口に混合種菌を4~5mmの厚さに塗り、その上に別の原木を隙間のないようサンドイッチにする。(1500ccの種菌で直径15cmの場合、約50セット接種可能。)
4、仮伏せ
原木(1組)を2~3段に積み重ね、周囲と上部をコモ・ワラ・ポリ等で被覆する。10~15日で白く発菌してくるが、発菌しない場合は灌水して発菌を促すようにする。この期間中は榾木を絶対動かさないように注意する。
5、本伏せ
【時期】7月頃
【場所】 直射日光の当たらない林内で排水の良好な場所が適当だが、畑・宅地の利用も良い。
【方法】
・密着している榾木を1個ずつ離し、接種した面を上にして土中に8分程度埋め込み、上部をワラ束で被覆する。
・直射日光には絶対に当てないようにして湿度70~80%を保てるよう適宜散水する。
(伏せ込み目安は、直径15cmの榾木で100本/坪程度が標準)
6、小屋かけ
・9月頃、発生に備えて保温・保湿と良質のきのこを採るために小屋がけをする。
・小屋はパイプのトンネルにダイオシェードを張ったものが良い。上部のワラ束を取り除き5~7cmの切りワラ等を2~3mmの厚さにかける。
・2~3日毎に散水する。
7、発生と収穫
・H64号は10~18℃の温度で発生するため、自然の発生期は9月下旬~11月中旬であるが、それ以降3月頃まではビニールの内張りをすることによって発生させる事ができる。
・湿度は80~90%が必要となるので、適宜灌水する。きのこは株状に群生するが、傘の直径が2~3cmの頃に採取する。(榾木1本当りの1代の発生量は、榾木重量の15~20%が目安)。
8、発生後の管理
榾木は2~3年間収穫できるので、発生の終わったものは、きのこの残骸等を処分し翌秋までそのままにして置くが、あまり過湿にならないように注意する。(直射日光に当てないように注意)