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Hericium erinaceum ( Bull.: Fr.) Pers.

 やまぶしたけはサンゴハリタケ科サンゴハリタケ属のきのこで、傘を分化せず、長さ1〜5cmの無数の針を垂れ下がらせ、白〜淡黄褐色で球状形の日本や中国全土に広く分布する木材腐朽菌である。学名はハリネズミのような棘を持った形状に因んで、また、和名は山伏が衣の上に着る「篠懸(すずかけ)」の胸に付ける飾りに似ていることに因んで命名されたものである。
 初夏〜秋にかけてブナ、コナラ、ミズナラなどの広葉樹の立ち木や枯れ木などに発生し、さわやかな歯切れと口当たりの良さが人気で、 中国では猿の頭に似ていることから「猴頭茸(コウトウグ)」と呼ばれ、古来より頭の良くなるきのことして珍重されている。
 最近の研究でヘリセノン類やエリナシン類などの神経成長因子(NGF)の合成誘導促進作用を有することが解明されたことから、脳の若返りを図り、アルツハイマー型痴呆症の改善に効果が期待されており、福島県林業試験場や長野県林業総合センターなどで人工栽培化に向けた研究が行なわれている。