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Pleurotusu eryngii ( DC.: Fr.) Quel.

 エリンギはヒラタケ科ヒラタケ属のきのこで、傘の大きさは4〜10cm、色はやや光沢を帯びたスウェード状の青みがかった赤褐色〜灰褐色で、傘肉は厚く、白色でアンズ種子様の香気(ベンズアルデヒド)を有する。学名は特異的に寄生するホスト植物の名前(Eryngium campestre)に因んで命名されたものであり、日本には自生しないことから正式な和名はない。
 南ヨーロッパ、ロシア南部、中央アジアなどの草原地帯や乾燥性のステップ気候を好む草原型の腐生性きのこで、特にセリ科植物の枯死した根部に特異的に寄生する。 エリンギの名称は、1998年の種苗法改正時に学名をそのままカタカナ読みして採用されたものであり、ヒラタケ属の中では最も食味性に優れており、ヨーロッパ、特にイタリアでは昔から大変人気の高いきのこである。
 腐生型ではあるが、木材腐朽力を併有している大変日持ちの良いきのこであることから、オガコなどによる人工栽培化の研究が愛知県林業センターなどで行なわれ、また、最近の研究で経口投与による心筋梗塞や脳梗塞などの発病原因となる高脂血症の改善効果が解明されたことなどから、近年急速に栽培化が進行しつつあり、日本においても将来の消費の伸びが大いに期待されるきのこである。