株式会社キノックス

きのこの豆知識・その3

子実体の最大と最小のきのこ

【質問】
 子実体が一番大きなきのこと一番小さなきのこは何ですか?


【答え】
 日本に生息するきのこで子実体が一番大きなきのこは、「ニオウシメジ」だと思います。最大で180kgの巨大きのこが収穫されております。1個のきのこは大きいもので傘の直径が30cm程度、柄の長さは50cm近くにまで生長する象牙色をした巨大きのこで、個々の子実体が基部で互いに結合して株状の集団となって発生します。和名の所以は、仏教の守護神の「金剛力士」の別名である「仁王様」のような大きな体に因んで命名されたものです。日本では1974年に熊本県で初めて発見されて話題となり、その後沖縄県をはじめとする各地で報告されるようになっています。日本新産種として正式に発表されたのは、1981年のことです。熱帯性のきのこで、日本での北限はこれまで群馬県とされていましたが、近年の温暖化の影響で発生が拡大しており、1996年には茨城県の鹿嶋市での発生が報告されています。
 また、一番小さいきのこは、前述の植物寄生菌を除けば、変形菌類(粘菌)ではないかと思います。子実体と呼ばれる「きのこ」型の組織を形成する菌類と言うことに限定すると「ロクショウグサレキン」の仲間や「ビョウタケ」の仲間のきのこではないかと思われます。ロクショウグサレキンやビョウタケは、大きさが1~4mmの円盤状の「子のう果」と呼ばれる小さなきのこを発生させます。


ブロック菌床で人工栽培されたニオウシメジ